オリックスの社長に1月、環境ビジネスなどを担ってきた髙橋英丈氏が就いた。前社長の井上亮氏は強いリーダーシップで個別案件を育てる遠心力経営だった。髙橋氏は事業間の連携を促す求心力を働かせる必要もあると強調した。

多岐にわたるオリックスの事業の中でも出資額などが大きいのが投資分野だ。ファンドとの違いは、自己資金で投資し、社員が出向して汗をかく点と言える。統合でなく融合を目指すバリューアップ術は、出向時に学ぶ人情が支えている。

6月の韓国大統領選では革新（進歩）系と保守系が激しく対立。社会の分断の深さが浮き彫りになった。だが分断は政治だけではない。所得格差や徴兵制などを巡って世代間、男女間の亀裂が深まっている。分断の果てに新大統領に就いた李在明（イ・ジェミョン）氏は国民統合 ...

オリックスの超多角化経営は井上亮会長兼グループ最高経営責任者が主導した。「アート」とも称される井上氏の投資判断の材料を見える化する試みが進む。リスクを定量化して示す「ダッシュボード」でカリスマの思考を共有知識にしていく。

米国や中国を中心に人型（ヒューマノイド）ロボットの開発競争が活発化している。人工知能（AI）を駆使した汎用ロボットの社会実装を目指す。開発ブームのインパクトと未来を探った。

金融強欲阿鼻叫喚（あびきょうかん）はスキなジャンルだ。パターンはだいたい同じ。ウォールストリートやシティの金融機関に勤めるヤル気満々の若者が主人公。最初は理不尽な上司やカルチャーに当惑するも、次第に頭角を現す。若くして驚くほどのボーナスを手に入れて舞 ...

半導体や脱炭素分野で大胆な政策を矢継ぎ早に実行している経済産業省。新たな経済産業政策の全貌について、飯田祐二事務次官が日経ビジネスLIVEに登壇しその狙いを解説した。2025年6月16日に実施したウェビナーの模様を抄録する（内容や肩書はイベント開催時 ...

オリックスの株価は伸び悩み、PBR（株価純資産倍率）も1倍割れが続いてきた。そこで資産規模を一定にしつつ、聖域なく資産を入れ替えて収益性向上を図る。ただ売るのでなく、その後も施設の運営管理などで稼ぐモデルに取り組んでいる。

オリックスの社長が1月、14年ぶりに交代した。リースを祖業に事業を変えながら60年間黒字を確保し、経営トップは自社を「資源なき商社」と評す。その鍵はビジネスモデルすら刷新していく変身経営だ。金融業の視点から利回りを重視し、泥臭く汗もかく。そんな投資術 ...

オリックスは祖業のリースから多角化を続け、60年連続で最終黒字を達成した。何を軸に事業を広げてきたのか。その答えは「コアがないのがコア」の一言にある。足元で過去最高益を更新し続けるオリックスの変貌の秘密と展望を読み解く。

経営者へのインタビューでついつい口から出てしまう質問が、「今は何の会社ですか？」。多くは、M＆A（合併・買収）などで事業構造が大きく変わった場合です。個人的な印象ですが、「うーん」と考え込み、答えがすぐに出てこない会社には独特の強さがあるように思えま ...

前回までのあらすじ 両親も田畑も失った金次郎（後の二宮尊徳）は伯父・万兵衛の下で野良仕事に加えて薪を売り、油菜を育てて灯火の油を得て本を読むなど、豊かになっていく。着実に自分の田を増やしていく金次郎に、二宮の一族も一目を置き、本家再興を託す。